手技を活かす

木の性質を知ること
手技を活かす前提となるのは、無垢の木の性質を知ることから始まります。
無垢の木は、新建材と違って一本一本性質が異なり、その扱い方が難しいからです。一口に「木」と言っても、広葉樹もあれば針葉樹もあります。樹種によっても扱い方が微妙に異なり調整する必要があります。調整とは納品後の保管方法、乾燥の期間、施工方法などで、それらを更に季節や湿度に応じて施工方法を変えることで、難しい性質をクリアしています。

手技とコスト
山手工房が建てる家では造り付けの家具工事が年々増えています。これは家に合ったデザインや住まい手の暮らしに合わせた機能性が評価を受けたように思います。何百、何千と同じデザインで作られる家具はコスト的に当然ながら安価で仕上がります。しかし、そのコストに追いつき追い越せと工夫を凝らし、仕入れも施工方法も日々工夫・改良を続けてきました。その結果、既製品と大差ない価格でオリジナルの家具を作れるようになりました。
「オーダーメイドで家具を作りたいけど値段が・・・・・。」
コストメリットが出てきてからはこの言葉を聞くことがなくなりました。

 

 

キッチンや浴室もオーダーメイドで
キッチンや浴室も住まい手の希望に合致した場合は手技を活かして作ることが増えています。
例えばキッチンは、ニーズの高いアイランドキッチンの場合、既製品であっても驚くくらいに高価です。
この場合はオーダーメイドで創らせてもらうことがほとんどです。
こうすると天板の巾や高さも自由自在で住まい手に合わせた機能的なキッチンに仕上がります。

 

 

浴室などは100%完成品のシステムバスでなく、半完成品のハーフバスに壁や天井を天然木で仕上げることが多く、そうすると設計に工夫の余地が生まれ、大きな開口部を設けて脱衣室や坪庭と一体化した開放感のある浴室を作ることができます。