基礎断熱

太陽熱を利用する「びおソーラー」や「床下エアコン暖房」など、床下のコンクリートに熱を蓄え、その放熱で家全体を丸ごと暖かくする暖房方式の場合、床下を室内と考える基礎断熱工法を採用します。

 

基礎断熱には、いくつかの方法がありますが、最も異なるのは基礎の外で断熱するのか、基礎の内側で断熱するのかという部分です。

 

コンクリート基礎の外側で断熱する場合、基礎は外気に触れないため、断熱性能は高くなり蓄熱量が増えるというメリットがあります。一方、コンクリート基礎の内側で断熱する場合は、基礎が外気に触れるため断熱性能、蓄熱量ともに前者と比較して劣ることになります。

断熱、蓄熱という部分だけで判断すると基礎の外側での断熱が有利なのですが、この方法を採用するとシロアリなどの侵入が目視できないため、断熱材のみならず、家の構造に重大な支障をきたす可能性があります。

そのため、山手工房では断熱性より家の耐久性を優先した基礎の内側で断熱するという方法を採用しています。

 

断熱性に劣るという部分を補うために高性能断熱材を採用し、また必要に応じて基礎コンクリートから地中への熱移動を抑えるため、基礎の下に断熱材を敷いています。

 

「必要に応じて」というのは、地中の温度は気温とは異なり、一年を通じて安定しています。なので、大きな熱移動はないのですが、地下水位の高さや土地の状況によっては熱移動が大きくなる場合があるため、その場合は断熱材を敷くことで防ぐようにしています。

 

 

今月は計画してきたモデルハウスの基礎工事を終えて、建て方を行いました。

モデルハウスには「びおソーラー」を採用しているので、この基礎工事と断熱工事は、その効果を発揮してくれます。