薩摩中霧島壁
室内の仕上げを塗り壁にする場合薩摩中霧島壁という塗り壁材を使用する場合があります。
薩摩中霧島壁とは火山灰を原料としたもので、それを手間のかかるコテ押さえで仕上げています。
こういったラフな仕上げの塗り壁は、光と陰が生まれる照明器具と相性がよく、いい雰囲気になります。
家の中のどこか一カ所にこのような部分があってもいいのではないでしょうか。
いい素材を用いて、手間のかかる工事を施すとコストは上がります。これは避けられません。しかし作り手はその一方で
仕入れから施工まで品質を守りながら徹底的に合理化を図っていきます。住まい手と同じように作り手もいいものを作りたいのです。
限りのある予算の中でいい工事をしようとすると工事の合理化だけでなく設計の工夫、経費の削減も必要になります。そのためには工夫が求められます。
こういったことは「改善」を「KAIZEN」と英語にした大きな会社から小さな町の工務店まで取り組んでいることです。一度これに成功するとその先ずっと継続することができコストと仕上がりの両面にわたる大きな大きな力となり、その喜びはモノづくりに携わる者の醍醐味ではないかと思います。
最後に、薩摩中霧島壁は素朴さを感じる素材。なので、少しアクセントをつけた仕上げの方がよいと言えます。写真のような仕上げを見て「少しうるさいな」と感じるようであれば、リビングなど長時間いる場所ではないスペースに採用するのがオススメです。
では。