パッシブデザイン
自然の光や風、雨水、地熱などを上手に利用してエネルギーの消費を抑え快適な生活環境や室内気候をつくろうとする考え方をパッシブデザインと言います。
具体的には、夏と冬の太陽高度の差を利用して太陽の光を南の窓から取り入れたり、或いは軒の出で厳しい日射を遮ったりします。光をコントロールするだけでなく、夏は窓から風を取り入れ、家の中に風の通り道をつくり室温の上昇を防ぐこともパッシブデザインの工夫のひとつです。これらは機械を必要とするアクティブソーラーとは対極にある考え方です。
パッシブデザインは建築だけでなく、外構も組み合わせて工夫をすると、より快適な温熱環境にすることができます。
窓の前に葉の茂る広葉樹の木を植えると夏の厳しい太陽の光が室内に入ることを防ぐことができます。逆に、冬に葉が落ちると木の枝の隙間から太陽の光が入り室内は暖かくなります。
断熱、気密の効いた家であれば蓄えた熱を逃がさないため快適な温熱環境で過ごせます。
昨日、築後数年を経過した家へ行ってきました。
窓の前に植えた庭の木が成長して、太陽の光を遮るくらいに大きく成長してくれていました。
室内からの眺め的にも、外からの視線を遮るという意味でも窓の前の庭に木を植えるというのはいいのものですね。
では。