吹抜けを意味のあるものにする

先日以来、建築後10年近くになるOBのお客様の家の工事をさせていただいていました。

時間が経つのは本当に早いもので、顔を合わせて懐かしい気持ちになると同時に随分と良くしていただき本当にありがとうございました。

この家にはリビングに大きな吹き抜けがあり、部屋にも入らせていただきましたが、明るくて開放感のある空間になっており、プランの打合せを何度もしていた当時に意図したことが現実のものになっていました。

吹抜けを設ける目的はいくつかありますが、この家の場合は「採光」を第一に考えて設けました。

南側の隣家が土地の境界にせまっていたため、1階の窓からだけの採光だけでリビングを明るくできるかというと少し厳しく、建物の配置やカタチに工夫を加えると同時に、リビング上部に吹抜を設けました。

吹抜け上部の2階部分の高い部分の壁に窓を設けると太陽の光を効率よく採り入れることができ、また高い窓から採り入れた光は室内の奥まで届くため、その光で室内を明るくすることができます。また、冬は太陽の自然光で室内の空気を暖めようとすることを試みました。

まだまだ感染症がおさまらないこの時期、在宅時間が多くなりがちな中で、うす暗い室内に長時間閉じこもるのは辛いものがありますが、家は日常の暮らしが止まることなく続く場所なので自然の光に包まれ一日の時間の経過を感じながらリラックスして過ごせる暮らしが理想ではないでしょうか。

 

吹抜けに関しては伝えたいことが多く家づくりを検討中の方々に参考になることが多いので、この続きは次回に。

 

では。