建具

先日、今年で最後になるびわ湖マラソンが終わり、日に日に春めいてきました。

こんにちは、山口です。

さて、モデルハウスの工事が大詰めをむかえています。

今回モデルハウスを建てるにあたり、従来続けてきたことをいくつか見直しました。そのうちのひとつが室内建具の見直し。

室内の建具は本来、部屋を仕切るためのものですが、広く暮らすためには、或いは夏も冬も快適に暮らすには空気の流れを良くすることが求められ、その場合、建具は多くの時間は開いた状態になります。

すると普段は建具を開けておいて必要なときだけ閉じるという機能さえあればそれでいいということになります。すると建具にデザイン性は不要で普段は壁と一体化して存在感がないものがいい。こういった考えから今回は壁と同じ色の白い建具にしました。

木の建具という選択肢もあったのですが、木は樹種によって色が異なります。木の家では床や天井に無垢の木を使用するので、樹種によって、いろんな色の木がでてくると少々、騒々しくなってしまいます。今回使用している床や天井の木を映えさせようとすると建具はシンプルな白が最適でデザイン性が全くないものの方がいい。

室内は床、壁、天井から構成されています。その中で白っぽく仕上げた壁とそれに一体化した建具を背景に、お気に入りの家具を置くとその良さが自然と引き出され、また暮らしが始まってから絵を掛けたり、庭の花を飾ったりする場合なども白い壁が生きてきます。

 

通常、工務店がモデルハウスを建てるとき、また工務店に限らなくてもモデルハウスというものは、普段に建てている家より、グレードアップして建てることが一般的。

しかし、この建具は従来と比較して結果的にグレードダウンとなり、これによって得ることができたのはコストセーブ。

うまく説明できませんが、お金をかけなくてもこんな家ができるということを示したいという想いが以前からあり、そんな中から生まれた新しいコンセプトの家のカタチです。

 

では。