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C値とは1m2当りの隙間面積を表し、C値1とは 1m2当り1cm2の隙間があるということを示します。
この数値がゼロに近いほど隙間が少なく、気密性が高いことを意味します。
C値が1.0cm2/m2 で建物が10m2の場合、どれくらいの隙間があるかというと
1cm2 × 100m2 = 100cm2 となり、
建物全体で100cm2の隙間があるということになります。
小さな隙間を寄せ集めると、10cm 四方の隙間になるということです。

C値の測定は、建てられた家で気密測定試験機を使って行います。
室内と室外に気圧差を作り出し、室内の空気がどれくらい外部へ流出するかを調べます。
目では確認できない小さな隙間でも、この検査で見つけだすことができます。
小さな隙間の合計面積(cm2)を延床面積(m2)で割って、C値として数値化します。 
気密性を確保しようとすると配管と配線まわり、換気扇周辺、窓など、壁を貫通している全ての部分において適切な工事が必要となります。また、床、壁、天井(または屋根)の気密ラインを連続させることも大切です。窓の種類によっても気密性は異なり、引き違いサッシが多いと気密性は低くなります。

C値は地域によって求められる数値が異なり、北海道や東北などの寒冷地では 2.0以下、
関東以西の比較的に温暖な地域では5.0以下の気密性が求められます。
もっともこれは20年近く前に定められた基準のため、現在では高気密というとC値1.0以下を指すことが多いようです。

高気密と聞くと機械的で息苦しく感じられますが、換気扇の正常な働きや結露の問題、
エネルギーロスのことを考えると気密性を確保することはとても重要です。
いくら断熱性が高くても気密性が低ければ窓を開いた状態で冷暖房するのと同じだからです。

従って、断熱性能と気密性能は一対のものとして考える必要がありますが
地震の多い日本では耐震性の確保については法的な基準が定められいるものの
気密性に関しては検査さえないため、よい家とそうではない家とでは、
その数値に5~10倍の差がでてきます。

家を建てるときは気密性について質問してみる必要があると言えます。